出身
大学の建築学科の同窓会の
近畿支部会が毎年
年末に例会を開いておられます。毎年お知らせの葉書をいただいていたのですがタイミングがあわず、これまで失礼していました。同窓会員の手がけられた建築の見学会と懇親会のうち今年は見学会のみに参加させていただきました。参加されておられたのは昭和40年代卒業の方々が中心で皆さん錚々たる
キャリアの方々ばかりでした。おひとり、僕の1年下の学年で現在はスーパーゼネコンのうちの1社の設計部に勤務されておられる方が来られており懐かしくお話しさせていただきました。


見学先は大手前大学の図書館。

以前は女子大だったのですが時代の流れから共学化され、改革の一環として学部学科の枠を越えた教育の場として昨年この
メディアライブラリー
CELLを整備されました。設計は日建設計、施工は大林組です。
http://cell-otemae.jp/
鉄骨の架構による大空間の外周部にCELL(セル)と呼ばれる小部屋を配置し、ライブラリーを有効利用できるユニット式の授業展開ができるように計画されています。

これがCELL。メインの空間とは縁が切られ、入れ子式につくられています。

鉄骨は見せることを前提にきれいに計画・施工されています。さすが構造美の日建設計です。

屋上全体が庭園化され、広いとは言えないキャンパスに貴重な
オープンスペースが確保されていました。見学は土曜日の夕刻からだったので学生さんたちの姿はほとんど見かけしませんでしたが、普段は学生生活のアクティビティが集中する施設なんだろうと想像できました。

実は大手前大学には
安藤忠雄氏設計の施設があり,引き続いて見学させていただきました。この建物は大手前アートセンターと言い、ギャラリー、カフェテリア、講義室のある建物です。

1992年の竣工で、ここは僕が安藤
事務所の新入所員のときに何回か現場見学に行かせてもらった覚えがあります。完成して一度見て以来だったと思うので、約15年振りに訪れたことになります。

ダイナミックな空間を持ち、構造のY字型の柱も非常に視覚的に効いています。

外観はきれいなままなのですが、メディアライブラリーができたこともあり、現在ではあまり活用されていないようです。使用されている痕跡が少なく少々さびしく思いました。
建物を使うプログラムは年々変化していくため、15年くらいたつと時代に合わないという事にもなってくるようです。使われてこその建物なので、構造的な強さ以外にプログラムの変化に柔軟に対応できるというのも建築が長く維持されていく重要なファクターなのだと思います。アートセンターも面白い空間が活かされるような手直しがうまく行われ、また学生さんたちの活気が見られる施設に戻ることを願っています。
懇親会は先約(以前教えていた専門学校の教え子たちの同窓会の参加)があり、こっそり失礼するつもりだったのですが、見学だけで帰るのは僕だけだったので目立ってしまいました。来年は懇親会も参加し、大先輩達のお話しを伺えたらと思っております。